2017.03.31

外資系企業にいながらTOEIC360点からのスタート

身に付けた英語と会計を武器に世界でビジネスを展開

Pocket

大原達朗さん
公認会計士

大原達朗さんは、公認会計士として個人事務所を経営しながら、海外と日本の企業を結ぶM&Aのコンサルティング事業を行われています。お忙しい大原さんですが、毎日受講を欠かさず、すでにオンライン英会話のレッスンを1600回以上受けられています。かつては外資系企業にいながらTOEICが360点だった大原さんを奮い立たせたきっかけは何だったのか。お話を伺ってきました。

外資系企業にいながらTOEICは360点

大学卒業後、公認会計士の試験に合格して監査法人に入ったところからキャリアがスタートしました。早く独立するために一番厳しいところにいこうと決意して入ったのは、外資系の会計事務所と提携している監査法人。そのため、大手金融機関や上場会社の監査を任せてもらえる機会がありました。中には、アメリカ基準の会計を採用している企業も。しかし、当時の私は英語がまったくできませんでした。

そんなとき役員に「英語はできないといけないよ。TOEICを受けてトレーニングをしなさい。」と言われて、初めてTOEICを受験してみました。受けてびっくり。当時の点数は、まさかの360点。予想以上に低い点数だったので、ショックを受けました。もちろん周りに300点台の社員などおらず、必然的に英語関連の仕事は任せてもらえなくなりましたね。

ソニーの盛田さんが教えてくれた「英語は完璧じゃなくていい」

5年働いた後は独立し、しばらく個人で業務をしたのち、公認会計士共同事務所を構えて仕事をしていました。2005年に、ビジネスを学ぶためにMBA資格を取得しようとビジネス・ブレークスルー大学大学院に入学。そこで出会った方の多くは、ビジネスに長けているのはもちろん、英語も堪能でした。海外で数千人を前に講演をしている方もいたほどです。当時私は、日本国内の市場だけでビジネスを続けることに危機感を感じていました。そういった背景もあり、自分も英語を勉強しないといけないという気持ちをかき立てられました。一方で、大学院のメンバーや先生の英語が流暢すぎて、今から勉強して意味があるのだろうかなどと悩んでしまっていたのです。

そんなときに、転機となるきっかけが生まれます。それは、ソニーの創業者である盛田昭夫さんの英語のスピーチを聞いたことでした。米国市場を開拓した凄腕の盛田さんですが、実は英語力が高いわけでも発音が上手なわけでもありません。むしろ驚くほど独特で強烈な英語でした。しかし、英語で熱弁する盛田さんのスピーチは、観衆を惹き付けていたのです。そのときに、完璧に話さなければいけないと思い込むあまりに、なかなかどのように勉強すればいいのかがわからずにいたことに気付きました。「英語は中身だ。努力すれば盛田さんと同じくらいには話せるようになるはずだ。それで十分じゃないか。」と考えられるようになってから、気が楽になり、本格的に英語の勉強に取り組もうと決めることができました。

スピーキングの上達には量をこなすことが必要だとレアジョブ英会話の受講を決意

英語の勉強をしようと決めてから、まずは当時話題になっていたオンライン英会話サービスに申し込みました。その他に英会話カフェに通って英語を話す機会を作ったり、森沢洋介さんの著書である『英語上達完全マップ』や『瞬間英作文』をテキストにして勉強したりしていました。3冊ほどのテキストを、2年かけて3周ずつ取り組んだため、単語や文法の基本は身に付いてきた実感がありましたが、スピーキングはまだまだでした。というのも、当時使っていたサービスでは、月額7〜8,000円で週1回しか英会話のレッスンが受けられなかったためです。

安価で、もっとたくさんレッスンを受けられるサービスはないだろうかと思っていたときに知人から教えてもらったのが、レアジョブ英会話でした。今は日常英会話コースで、これまで1600回以上レッスンを受講しています。レッスンを受けるのはいつも朝です。朝は仕事やブログの執筆もあるので忙しいのですが、自分で決めたことだからと当たり前のようにこなしていく中で、習慣になりました。7年間も受講していると、先生の引っ越しや結婚といった変化にも出会って面白いものです。ただ、慣れて環境に甘えてしまわないようにするため、1週間に1度は新しい先生のレッスンを受講するようにしています。

会計士×英語はビジネスシーンにおいてとても貴重な存在


大原さんが共同経営をしているインドネシアの会社「SAKURA」のみなさんと

2011年からTOEICを毎年受けています。ここ数年はコンスタントに800点は超えるようになってきました。
外資系企業に勤めていたときには、TOEICの点数を理由にまったく英語関連の仕事を任せてもらえませんでした。しかし、英語を勉強してきたことで、ここ数年は頼まれる仕事の幅も広がってきています。

2年前にはインドネシアに会社を作りました。現地の社員が使っている会計ソフトは全て英語ですし、彼らとは英語でコミュニケーションを取ります。他にもM&Aの仕事をおこなっているのですが、海外の弁護士や会計士と英語で交渉することが多いです。日本には、英語を話せる会計士はほとんどいません。いたとしても、大手の監査法人にお勤めで、大手メーカーを担当している方くらいでしょう。しかし、今や中小企業であっても海外でビジネスを行う時代です。私のように、相談や依頼のしやすい独立系の、英語が話せる会計士は重宝されます。

世界中でファイナンスや会計を教えたいという夢に向かって


インプットとして活用している「English Trainer」

オンライン英会話の受講回数が現在1600回を超え、2000回が見えてきました。2000回を達成すると、1000時間英語を話したことになるので、スピーキングの訓練はだいぶ積むことができたと思っています。今インプットとして英語トレーニングの通信講座である「English Trainer」を並行して学習中です。ただ、一旦英語のレベルはある程度のところまで来ている気がするのですが、あと一歩抜きんでるために、新たな英語の勉強法を模索中です。

将来的な目標は、仕事を引退した後に、海外の大学でファイナンスや会計の勉強を教えることです。今も日本の大学院で教えていますが、英語が本当に不自由なく話せるようになれば、世界中の人に自分の経験や知識を伝えることができるようになります。その夢を叶えるために、ビジネスと英語の勉強の両方を続けていきたいと思います。

——ありがとうございました。
学習を続ける秘訣は「習慣化すること」と言い切る大原さん。毎朝のタスクに自然に組み込み、予習復習も朝の時間に行われているそうです。英語の習得により、以前であれば断らざるを得なかった仕事が受けられる。可能性の広がりを日々実感されているからこそ、学習欲は衰えることを知らないのかもしれません。

大原さんが代表を務めるアルテパートナーズ株式会社
http://ma-japan.info/

大原達朗さんのジャンル