2020.11.12

英語を嫌いにさせない、楽しく続けてもらうことが、使える英語力へとつながっていく

マイペースに楽しく学び続けるために、オンライン英会話をスタート

辻 英美子さん
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オンライン英会話を2019年にスタートした、辻さん親子。英語学習を始めるにあたり、学習がうまくいかず英語嫌いになってしまわないか、とお母さまは懸念されていました。将来に向け英語を学び続けるためにも、お母さまは“娘さん自身のペースで学べること”に、こだわり続けてきました。レッスンの受講方法や継続のコツなど、辻さん親子の学習の工夫についてお話をうかがいました。

英語嫌いにさせない、マイペースで楽しめる学習方法の見つけ方

「これまでもずっと、英語は習わせたいなと漠然と考えてはいました。一度、英語の教材を使ってみたことはあったのですが、本人が興味を示さず…。なので、これまではほとんど学習していないという状態でした」

バレエ、習字といった他の習い事に加え、そのうちに始めたいと思っていた“英語”。英会話教室がいいのか、アプリがいいのか、動画を見ながら学ぶのがいいのか…。ひたすら調べてみたものの、何が一番効果的なのか、正直なところあまりわからなかったと、辻さんは話します。ただ、何よりも大切にしたかったのは、娘さんが緊張せず遊びながら楽しく、マイペースに学べることでした。

「グループレッスンだと積極的に発言できなかったり、緊張しちゃって難しいんじゃないかと思っていました。過去に少し使っていたのはDVDの教材だったんですが、他の好きなアニメのDVDを観たいと言われると無理強いもできなかったんですよね。強制して英語が嫌になってもいけないので。また、人と関わる経験もさせたいという思いも大きかったです」

マイペースに、そして先生と直接コミュニケーションを取れる点に魅力を感じ、オンライン英会話を検討。そして「リップルキッズパーク」をスタートすることにしました。

「他の習い事もそうですが、娘は自分から『これをやりたい!』という性格ではないので、私から『やってみない?』と勧めました。ただ、本人の反応はあまりよくなくて、受け身な感じが強かったです。でも最近では本人から『レッスンを受けたい』と言うことが増えてきました。小学校の絵日記でも、英語学習について書いていたんですよ」

嫌いにならないためのサポートとして、レッスン中に手助けができるよう、お母さまが常に近くで待機しているそうです。

「一人で受けさせた方が力はつくかなと思ってはいるんですが、何より優先しているのは、英語を好きになってもらうこと。先生が何を話しているのかわからなくて英語が嫌になってしまうのは避けたいので、呼ばれたら近くに行ってサポートしています」

レッスン内容のアレンジと朝のレッスンのお知らせで、楽しく続ける工夫を

レッスンがだんだんと楽しくなってきた娘さん。その大きな理由は、レッスン中に先生と一緒に楽しむゲームです。画面でピザを作ったり、アイスクリームのトッピングをしたりするゲームを通じて、楽しく英語を学べています。

「もちろんテキストでも学ぶのですが、ゲームがいつもすごく楽しみなようです。そこで『自分でやりたいと伝えてみなさい』と言い、先生に本人がレッスンでリクエストするようにしました。すると、先生は集中力が続くように、テキストをやってから最後にゲームをごほうびとしてやらせてくれる…という毎回ルーティンの流れを作ってくださいました。それがすごくうまくいっています」

ゲームだけでなく、最初の挨拶の時には天気のこと、おやつや食事の話をするのも楽しみの一つ。毎回先生とお互いの身の回りの話をすることで、遠く離れた外国の様子がだんだんと身近に感じられるようになってきたようです。

ただやはり、気乗りしない日はどうしても出てきます。今年の4月には小学校へ入学。疲れていると自宅ではリラックスモードになり、やる気のスイッチを入れるのがなかなか難しいそうです。そこでお母さまが工夫したのは、“毎朝の英語のレッスンのお知らせ”でした。

「『今日は英語の日だよ』って、朝早めの時間に伝えることにしたんです。伝えることによって、本人も『今日は英語のレッスンの日なのか』と、ある程度頭において過ごせます。レッスンの直前になってから急に『レッスンだよ!』と言われても気持ちを切り替えにくいと思うので、早く声をかけることで、本人の心の準備ができるようにしています」

興味を持ち続けることが、英語を身につける一歩

最近は、色の名前や身近なものの名前など単語を少し覚えてきて、英語力もだんだんと上がってきた実感があるとお母さまは話します。

「以前は、教材に出てくる単語をリピートするときに“言わされている”ような感覚が強かったのですが、前に出てきた単語を見つけると『あ!これ知ってる』と言ったり、覚えようとしている姿勢が少し強くなってきたように思います」

さらにお母さまが驚いたのが、習い事が忙しくなって減らそうと相談したところ、娘さんが「英語は続けたい」と言い切ったこと。英語を楽しんで学び続けてくれていると実感させるエピソードでした。

「最近、先生が急にお休みになってしまったときに、娘が『風邪かな~大丈夫かな~』とすごく心配していたんです。一回一回は短い時間ですが、それだけ英語の先生が身近な存在になっているんだなと。ゆくゆくは英語を難なく使ってもらいたいなという思いがあります。ただ、使わないと身につかないですよね。だとすれば、まずは興味を持ち続けてもらうこと、そこから身につくきっかけへとつなげていきたいと思います」

さまざまな未来を描けるよう、娘さんには“使える英語力”を身につけてほしいと願う辻さん。その未来へとつなげるために、お母さまにできることは「学習を楽しく続けられるサポート」。その努力はあらゆる方向から展開され、そして、とても細やかなものでした。

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