2017.12.6

英語で広がるできる仕事とやりたい仕事

毎日休まず学習すれば、チャンスがどんどん生まれていく

時田 千尋さん (コスモエネルギー開発株式会社)
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コスモエネルギー開発株式会社に勤める時田さんは、中学時代から英語が好きだったものの、大学・社会人と進むにつれて英語とは疎遠になってしまっていました。そんな時田さんですが、社会人になってからとあるきっかけで英語学習を開始し、今では英語活用の機会が多いグループ会社へ出向、英語研修の担当も務めています。なぜ英語学習に取り組み始めたのか、英語力がアップしてどのような可能性が広がったのかについて時田さんにお話を伺いました。

英語が好きになったきっかけは中学生のときの国際交流

私は秋田県出身なのですが、中学生の時に秋田でワールドゲームズという国際的なスポーツの競技大会が開かれたことがありました。オリンピックに参加していない競技・種目も含めた、4年に1度開催される競技大会です。当時通っていた中学校で、ワールドゲームズの開会式のプラカードを持つボランティアを募集していたので、興味があって立候補しました。私は空手道競技出場者を先導するプラカード担当になったのですが、すぐ後ろに並んでいたフィンランド人の女性の     選手ととても仲良くなりました。頑張って英語で話してみると、私にもわかる言葉で返してくれたのです。当時はEメールを使っていなかったので、それからずっと文通を続けていました。その後、Facebookでも友達になり、今では彼女の近況やお子さんの成長も知れるようになりました。その女性以外にも、期間中には秋田に訪れたたくさんの外国人の方と交流できました。好奇心旺盛だった私が話し掛けると、みんな笑顔で応えてくれて。それから英語が好きになって、高校時代までは得意科目でした。

しかし、大学に入ってからは、専攻していたフランス語の勉強に励まなければならず、英語の勉強まで手が回らなくなってしまいました。社会人になってからも同様で、仕事の合間を縫って英語の勉強をすることはありませんでした。

海外からの電話に答えられず、悔しくて英語学習を開始

前職で秘書を担当した経験を活かしてスキルアップするべく、役員秘書を募集していたコスモ石油株式会社へ転職しました。秘書をしていると、海外から営業の電話が掛かってくることがありました。もちろん、相手は英語を話します。聞こえてくるのはそれほど難しい単語ではないはずなのに、全然聞き取れませんでした。学生時代は英語が得意だったのに、簡単な受け答えさえできないことをとても悔しく感じました。ちょうど同じ頃、久々に自分の英語のレベルを知りたいと思い、英会話カフェに足を運びました。そこに来ている日本人の多くは、英語を話すのが好きで流暢に話せる方ばかり。こんなに話せないのは自分だけだと危機感を感じました。せめて仕事での電話対応に困らない程度には英語を身に付けたいと思い、英語学習に取り組もうと決意。読む・書くよりは話す・聞くスキルを鍛えたくて、良いサービスや教材は無いかと探していたところ、知人から「英会話レッスンに特化したサービスがあるよ」と紹介してもらったのがレアジョブ英会話でした。こうして、2014年の3月からレアジョブ英会話を始めたのです。

英語学習を毎日継続していると目指すキャリアに近づけた

留学すると、英語を話せるようになる人は多いですよね。それは、やはり外国人の方と話す機会が必然的に増えるからだと思うんです。仕事をしながら留学することは難しいので、日本にいながら少しでも話せるようになるにはとにかく英語を話す機会を増やすしかないと思い、毎日休まずレアジョブ英会話のレッスンに取り組んでいました。継続できたのは、英語が好きであり英語を話せることが楽しいという気持ちが、学生時代からずっと変わらず自分の中にあったからだと思います。

勉強方法はとてもシンプルで、とにかく、できなかったことの復習を繰り返しました。具体的には、レッスン内容を録音して後で聞き、話すのに詰まってしまった場所でどのように言えばよかったのかを考えたり、先生の言葉で聞き取れなかったことを調べたりと言ったことの繰り返しです。

こうして英語の勉強をしていると、「電話対応を英語でするだけでなく、より英語を使って仕事をしたい」という気持ちが強くなってきました。そういった希望を上司に打診したところ、海外との接点が多い、グループ企業のコスモエネルギー開発株式会社へ出向することとなりました。

現在は、企画渉外グループに所属しています。企画渉外グループは総務・人事系の部署なのですが、私はここで給与や労務管理などを含めた人事系の業務に加えて、海外と関わるプロジェクトも一部担当しています。私が出向したときは、ちょうどコスモエネルギー開発の代表が英語教育に力を入れようという方針を立てて動き始めたタイミングでした。石油開発の会社なので、カタールやアブダビにも関係会社があり、技術者が出張や出向で駐在する機会も多いためです。英語教育の手段としてオンライン英会話を検討しているという話を聞いたので、レアジョブ英会話を使って英語学習をしていると話しました。すると、英語教育プロジェクトの担当者に任命され、英語学習制度の企画や利用するツールの選定なども任せていただき、現在も引き続き担当しています。

将来的な目標は英語でビジネスの交渉ができるようになること


プロジェクトの卒業生懇親会の様子

最近は、英語が必要な業務にアサインされる機会も増えてきています。2017年7月には、立命館大学と共同で行っている、アブダビ首長国の高校生に日本語を教えるプロジェクトの短期訪日研修に参加しました。来日している高校生と同じ高校を卒業した後、日本の大学に留学している卒業生を集めて行った交流会では、英語で司会も担当しました。

サマースクール修了式の様子

また、同じ時期にアブダビ石油大学の女子学生が日本へ短期留学に来た際には引率を担当しました。「この漢字の意味は何ですか?」など結構難しいことも聞かれるのですが、普段なかなか会う機会のないアブダビの学生との交流はとても楽しく、自分自身の勉強にもなりました。他に、弊社と業務提携しているスペインの石油会社の方が来日したときに「英語を話せるならぜひ来てほしい!」と交流会に呼んでいただいたこともありました。こうした機会を貰えるようになったのは、英語力が足りない自分と向き合うと決め、英語学習に取り組んだからだと思います。とはいえ、海外との取引の場や交渉の場で話すなど、現地で仕事をする機会を貰うにはまだまだです。将来的にはそういった仕事も任せてもらえるように、さらなる英語のレベルアップをしていきたいと思います。

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