2017.05.2

挫折がきっかけで51歳から始めた英語学習

自分への自信と、尊敬できる人との出会い

櫻井晋策さん (会社員)
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何か新しいことを始めようと思うきっかけは人それぞれですが、櫻井さんは51歳のときに、これまでの自分と決別し、新たな自分に向き合うために英語学習を始められました。なぜそのような考えに至ったのか、そして英語学習を通じて櫻井さんはどのようなものを得られたのかについて、お話を伺ってきました。

挫折がきっかけで過去の自分と決別を決意 英語学習をスタート

英語学習を始めたのは9年前、51歳のときでした。きっかけは、当時勤めていた会社で想定外の職場へ配置転換をされたことで、会社人としての自分は終わった、と感じました。そのとき、これまでの51年間を振り返ってみて、自分の人生ではひとつも達成できたと言えるものがないことに気付いたのです。「自分に満足できないまま、人生を終えていいのだろうか?」と自分に問いかけたときに、何かに打ち込んで、1つでいいから達成したと言えるものが欲しいと思いました。

そんな時、頭に浮かんだのが英語でした。昔から漠然と憧れを抱いていたことと、学習が自分との勝負であるからです。英語学習の結果は、自分の努力だけで決まります。他人や環境のせいにできない状況で自分自身に挑戦したいと思いました。

高い費用を掛けずとも自分に合うサービスは見つけられる

英語学習をしようと決めたものの、英会話学校に入学するのは金銭的にも時間的にもハードルが高いと感じていましたので、最初のころはインターネットで見つけた英語学習用のCDを聞きながら、ひたすらディクテーションをしていましたが、自分ひとりで勉強していてもやはり物足りません。安価で外国の方と話せるサービスはないだろうかと探している中で、出会ったのがレアジョブ英会話でした。金額がとても安かったので、もし試してみて自分に合わなくてもそれほど痛手ではないと思い、申し込みました。
やってみて一番良かった点は、フィリピン人の先生に1対1でレッスンをしていただけるところです。スピーキングやリスニングの上達が早まるのはもちろんですが、先生達からは生き方のヒントも貰っている気がします。
フィリピンの方は、とにかくポジティブで楽天的。そして、素晴らしいホスピタリティ精神をお持ちです。そのため、始めた当初から「失敗したらどうしよう」とか「うまく話せなくて、嫌な顔をされないだろうか」などの不安を感じることなく、安心してレッスンに臨むことができました。
他には、TEDカンファレンスLang-8(ランゲート)、iKnowも利用していました。実は2年前からはDMM英会話も利用しています。以前、英検1級を受験した際に、二次試験のスピーキングテストで2回落ちたときに、圧倒的な会話量の必要性を感じ、DMM英会話とレアジョブ英会話の両方でスピーキングの学習を行っています。

ただピュアに英語学習をされる方との出会い

「何かひとつ達成したい」という思いから英語学習を始めたため、周りの人から〝英語ができる人〟だと一目で認めてもらえるような、勲章のようなものをとにかく欲していました。そのため、英検とTOEICの勉強は長く続けています。TOEICは最近問題の傾向が変わったので、教材も買い直しています。現在、英検1級とTOEIC980点を取得しています。
こうした試験で高得点を取ることはもちろんですが、英語を通じて得た素晴らしい方々との出会いも私のモチベーションとなっていて、その中にこんな方がいらっしゃいます。

その方は、企業向けに英語研修を提供されている企業にお勤めの社員の方です。しかし、自ら講師をされているわけではなく、日常業務で英語を使う機会はほとんどないとおっしゃっています。しかし、TOEICはほぼ毎回全問正解で990点を取得しており、英検に関しては、1次試験を満点で1級に合格された等の理由により、日本英語検定協会より奨励賞金賞を受賞されました。すでに突出した成績を残されているにも関わらず、「金賞より上に位置する『会頭賞』が目標です。」と語っておられます。
英検やTOEICの点数が昇進や進級の条件となり英語を勉強されている方はたくさんいらっしゃいます。それはそれで大切なことですが、そのような方々の中には目標を達成されたら英語学習を離れられる方も多いと思います。
しかし、その女性には、リタイアがありません。ただ楽しくて夢中になれるからと、英語学習に純粋に打ち込んでいらっしゃいます。私はそのような彼女の生き方にとても共感、またリスペクトしています。英語学習者としてのレベルは比べ物になりませんが、英語学習をしていたからこそ出会うことができた大切な同志だと思っています。

自分のために始めたことも、続けることで誰かの役に立てるものに

先日、驚いたことに、私宛にも日本英語検定協会から奨励賞の表彰状が届きました。もちろん先の女性の金賞からは程遠い成績での受賞ではありますが、ようやく「一区切り」がついたようで、大変うれしく思いました。これからは、「もう一つの区切り」であるTOEICで990点も諦めずに狙っていきたい、と思っています。

また、今の仕事と並行して行っている塾の講師や家庭教師の活動はこれからも続けていきたいと考えています。今は、中・高校生に英語を教えているのですが、教えたことが生徒に伝わって理解が深まる瞬間がとても楽しいのです。テストの点数が上がって、生徒はもちろん親御さんにも感謝されたときには、言葉にできない幸せを感じます。受験英語はTOEICなどとはまた違った傾向があるので、授業の準備で大変ですが、とてもやりがいを感じています。

英語を始めたことで、以前には無かった自分の芯となるものができ、また、「頑張った、ここまでは達成できた」と言えるものを得ることができたことで、自分を認められるようになりました

今、自分に自信を持っていない方は、「やりたいと思うことを見つけること」と、「見つけたものをやり続けること」の2つを実行してみることをお薦めします。英語でなくても、何でもいいと思います。この2つができれば、自然と自分に自信が生まれるはずです。そして、自分のためだけに始めたことであっても、いつかきっと、他人の役に立っている自分を認識できる瞬間が訪れるでしょう。

——ありがとうございました。
いつか自分に対して誇れるものを手に入れたい、そんな思いを持つ方も多いのではないでしょうか?英語を身に着けることで、自分に誇れる「芯」を手に入れることができたとおっしゃる櫻井さん。実はレアジョブ英会話のレッスンを通算2,500回以上受講している方でもあります。
もう一つの区切りであるTOEIC満点が取得できたら、ぜひ教えてくださいね。

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