2017.03.13

“カップケーキ”が私の原点

365日部活一筋だった高校生が見つけた将来の夢

村松香菜さん (高校生)
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村松香菜さん(以下村松さん)は、都内の中高一貫校に通う高校3年生、春から大学に通う。高校3年生の夏休みに参加した「レアジョブ英会話の“英語で叶えたい将来の夢”Englishコンテスト」では、大好きなカップケーキについてのプレゼンテーションを英語で行った。「カップケーキは私の人生の原点。私にとってカップケーキはコミュニケーションの手段のひとつであり、出会いの手段のひとつです。」と語る村松さん。

旺盛な好奇心と行動力

小さい頃から行動力があったという村松さん、「小学生のころは、趣味もなくずっと友達と遊んでいる毎日で、“とりあえず経験したらいい”と思って、プログラムやイベントにはなんでも参加する子どもでした。」
中学生からはテニス部に所属し、6年間かけて、1つのことをやり遂げた。毎週末の練習もしっかりこなし、この6年間は365日ほとんどを学校で過ごしていたという。

テニスの都大会で受賞したときの様子

そんな忙しい学生生活の傍ら、中学生の頃、昔から憧れていたデザインの仕事に再び興味を持つようになり、好きな作品を見つけると、そのアーティストやデザイナーへSNSを活用してひたすら直接質問をした。最初はその作品自体への単純な興味だけだったが、作り手たちの考えをたくさん聞いていくうちに、その作品が成り立つまでの裏側に興味を持つようになった。

部活だけの毎日に変化をもたらした「カップケーキ屋さん」

そんな好奇心の旺盛さが、さらなる人生のターニングポイントへと導いた。他の同級生の子と比べてアンテナの張り方は人一倍で、デザインについてぼんやりと憧れは持っていた。ただ、テニスに一生懸命の毎日。周りはすでに将来や進路について真剣に考え始める中、村松さんは焦りを覚えていた。そんなある日、自宅の近所にできたカップケーキ屋で、学生クリエイターとして活躍していた店員さんと仲良くなった。

お気に入りのカップケーキ

その店員さんは「デザイン」といってもアートだけではなく、様々な手段があることを教えてくれた。足繁く通うようになると、他のお客さんとも出会うようになり、色々な進路・仕事の話を知る事ができた。家と学校の往復の毎日だった村松さんにとって、そこはとても刺激的な場所だった。未来のことを詳しく知っていくうちに、今まで「なんとなく」で取り組んでいた勉強や自分の経験を、もっと追及して自分のものにしていく必要があることを実感し、次第に将来について真剣に考えていくようになった。

高2でイチから始めた英語学習

いつしか行きついた夢は、「コミュニケーションデザイン」という仕事。
カップケーキ屋さんで店員さんや他のお客さんの話を聞く事がとても面白かった。交流することは全く苦ではなく、それまでただ話好きだと思っていたが、コミュニケーション力は自分の強みだということ、またそれが自分の人生にとって、とても大切なことだと気がついた。
「コミュニケーションを使ったプロモーションで、自分が以前興味を持っていたような音楽や芸術などの作品コンテンツの拡大を図りたいと考えています。」

夢がはっきりしてくると、今までなんとなく取り組んでいた勉強の必要性を強く感じるようになった。特に英語がそうだった。「コミュニケーション」に関わる仕事をしたいと考えるのであれば、英語はツールの一つとして学習しなければいけないはずだ。中高一貫校で高校2年生までほとんど英語を勉強してこなかったが、まずは中学の英文法を全部やり直すことから始めた。

3年生になり文法の知識がやっと追いついてきた村松さんは、次に“話せる英語”を身につけたいと思い、YouTubeの英語チャンネルや洋画を英語音声で観て耳を慣らす、英会話のフレーズをとにかく繰り返し話す、ということから始めた。そこで覚えたセリフや英会話のフレーズは、外国人の来客が多いアルバイト先のカフェでフレーズを使ってみるようにした。

また、学校にいる帰国子女の友人とも英語で会話の練習をさせてほしいとお願いをした。とにかく身につけたらすぐに実践することを徹底した。会話の実践をしていく中で、敬語の使い方や細かい会話のニュアンスが分からずつまることが多かった。座学の英語の勉強ももちろん大事だけど、今後は、コミュニケーションができるようになるために“英会話力の向上”に特に取り組みたいと考えている。

人とは違うアプローチで夢の実現を目指す

大学進学を目の前にした村松さんは、将来の夢をさらに具体的に追求している。
小さな頃から「広い視野を持ちなさい」と、両親や周りの大人に言われて育ってきたという村松さん。その影響で、いろんな人の本を読んだり、講演会に参加し勉強に励んでいるという。参加者はほとんど社会人というシンポジウムや業界人が集まるトークイベントなどにも参加し、いろんな人の話を聞いている。他者との差別化が強みになると思い、他の人がやらないような切り込み方で仕事ができたら・・・と思っているという村松さん。誰も思いつかないような、全然違うジャンルのもの同士を繋げることが楽しいという。

何が正解かはまだ分からない。でも、いろんな側面から考え、自分のやりたいこと貪欲に追い求める村松さん。それを達成するための努力は惜しまない。村松さんの夢は常に進化し続けている。

村松香菜さんのジャンル