「レアジョブ英会話」受講者の皆様は、さまざまな目的のもとに英語学習を行われています。十人十色の工夫、「レアジョブ英会話」による変化、皆さんの夢をご紹介していきます。
Q.英語学習の目的と、「レアジョブ英会話」を始めたきっかけを教えてください。
2009年に経済産業省へ入省し、中小企業・エネルギー政策などに従事しておりました。2014年頃にコロンビア大学の大学院に留学することに。幼少期にイギリスやアメリカに2年程度住んでいた経験はあるものの、大学院入試やビジネスシーンでの英語はまったく別物ですから、実践的な英語習得のために「レアジョブ英会話」を受講していました。
Q.「レアジョブ英会話」での成果として生まれた仕事やプライベートの変化についてお聞かせください。
留学準備のために始めた英語学習でしたが、思いがけず得られた発見がありました。たとえば、フィリピン人の先生と日本の話をしていると、意外な観点の意見やリアクションが出てくるのが興味深かったですね。海外政府の方と話すことはありましたが、生の個人の考えを聞けるのは新鮮でした。バッググラウンドの異なる人と話す経験は、視野や思考の幅を広げるのにとても役立ちました。
また、英語学習の醍醐味を痛感したのもこの頃でした。日本語をあえて英語にすると、思考まですっきりするというか…。たとえば、仕事でプレゼンテーションがある日は、同じ内容を英語にしてレッスン中に聞いてもらうんです。すると、本番の日本語プレゼンでもクリアに話せるように感じました。私の場合、英語では日本語ほどの語彙力がないからかもしれませんが、表現がストレートになるんです。削ぎ落されたシンプルな伝え方にするために、あえて一旦英語にするというプロセスをはさんでいたんですが、言語の違いが考え方や話し方にまで影響を及ぼすなんて、英語学習はおもしろいと感じる経験になりました。
Q.英語学習を継続していくコツ、学習法の工夫などをお聞かせください。
学習継続の工夫は、レッスン受講を生活に組み込むルーティン化です。当時は「毎日最初に使う言語を英語にしよう!」と考え、朝一番のレッスン開始5分前に起床→すぐに受講と仕組み化していました。さらに言うと、レッスン後の30分も英語に関する書籍を読んでインプットし、10㎞ランニング。電車で移動し、カフェでも英語の書籍を読んでから登庁…までをルーティンに。仕事終わりはどうしても時間が読みづらくなるので、ルーティンにするなら朝がおすすめです。
インプット学習で言えば、私のイチオシはアメリカのドラマ『フレンズ』です。映画よりも会話数が圧倒的に多く、留学先がドラマの舞台・ニューヨークだったこともあって、日常会話のリアルな言い回しやひと笑いにつながる空気感を覚えるのにとても役立ちました。生活全般で考えると、プレゼンよりも雑談や世間話の方が圧倒的に多いわけですから、個人的には非常に役立つ教材でしたね。
朝起きてすぐのレッスン受講然り、ドラマ視聴然り、英語学習によって頭を使わず当たり前に英語を話せるようになったのは、自分にとって大きな変化でした。会話自体に意味はなくとも、良い人間関係を築くためには、身がまえることなくナチュラルに英語を話せるのが大事なので、非常に価値ある変化だと思います。
Q.英語学習や英語を活用して叶えたい夢など、今後の目標や展望をお聞かせください。
祖父の影響もあって、私は昔から「国のため、社会のためになるべきことをしたい」という想いが強く、それが当たり前だと感じてもいました。ところが、成長して就職を考え始める頃になって友人たちと話していると、実は全然当たり前ではないし、むしろ自分のユニークポイントかもしれないと気づいたんです。働く場と想いを掛け合わせて考えた結果として経済産業省を選びましたし、現在は政治の道へと踏み出しました。
私は、日本が誇る一番の強みは“人”ですし、また、そうでなければならないと考えています。「失われた30年」と言われますが、その期間で最も失われてしまったのは人に対する投資。時代が大きく変わる中、日本が世界のアップデートに追いつくためのカギとなるのが、英語だと考えています。
留学時代のことですが、とある日本人の同級生の姿が今でも印象に残っています。多国籍のクラスメイトがどんどん発言を重ねる中で、彼女はその場の空気感を読みつつ、意見を組み合わせながら議論を進めるのがとても上手でした。日本では“リーダーシップ”というとぐいぐい引っ張る、しっかりと主張するというイメージですが、彼女はとてもしなやかな強さで場をまとめるリーダーシップを発揮していたんです。これこそが世界で渡り合える日本人の強さじゃないか、と感じました。
そして、その何年も後のことですが、国際的なエネルギー政策に関連して日本とアルゼンチンが共同議長を務めていた頃、後に国際原子力機関(IAEA)事務局長となるラファエル・マリアーノ・グロッシー氏がまったく同じようなリーダーシップで議論を進める様子を目の当たりにしました。この2人の姿が、日本人的なリーダーシップは世界に通用すると確信した原体験です。
日本人の素養には、世界に通用する強さがある。語学の壁を超えて英語でコミュニケーションできるようになりさえすれば…。英語を当たり前に使えれば、誰と、何を、どうするか…という可能性が世界中に広がるでしょう。特に今はオンラインでのリモートワークが定着してきたので、若い世代の方たちもグローバルのオンライン会議に出席して肌身で世界を感じられる機会が増えてきました。「全ての人が前向きに挑戦できる社会」の実現が私の目指す未来ですが、英語もその実現の一端に欠かせないポイントだと思いますし、英語を通して可能性を拓く人がひとりでも増えていく未来を願っています。