2017.04.19

学ぶことは「意思」ではなく「欲求」

英語・歌・旅…やりたいことが多すぎて楽しい毎日

矢澤良子さん (元保育園 園長/主婦)
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今回の「WHY ENGLISH」では、長年、保育園長を勤めてきた矢澤良子さんにお話を伺いました。保育士・園長として長く働きながら子育てと介護をこなし、一方で40歳からバッハやモーツァルトなどクラシックの合唱を始め、合唱歴は30年以上にもなるそうです。また、退職してから始めたレアジョブ英会話の受講回数は、なんと2000 回以上。その長く続ける原動力とは?

若い頃からやりたかった英語を退職後に

——— 子育てや介護をしながら、ずっと働いていらした矢澤さんは、「働く女性」の先駆者ですね。退職なさってからはどんな毎日を送られているのでしょう。

退職して15年ぐらい経ちますが、今は、オンライン英会話のレッスンを週5、6回、合唱団の練習が週2回、声楽のプライベートレッスンを月2回と忙しく過ごしています。自宅にいるときは、昼間は歌の練習、夜はオンライン英会話のレッスンという感じですね。旅行も好きなので、ヨーロッパによく行きます。夫の退職記念には、ヨーロッパ70日間の旅をしました。
今年は合唱団の演奏旅行に2回行く予定です。

——— 英語を始めたきっかけを教えてください。

保育士になる前はデパートで働いていました。その頃は外国人のお客さまに接することがあっても英語が全然できなかったので、いつか習いたいと思っていたんです。憧れがあったんですね。保育園を退職する少し前に友達が英会話教室に入ったと聞いて刺激を受け、思いきって同じ教室に入会しました。でも、グループレッスンで、自分がしゃべる時間がほとんどなかったんですね。レアジョブ英会話は1対1ですから、絶対に自分が話さなければならないんです。そういうところがとても気に入っています。

——— レッスンではどんなタイプの講師を指名することが多いですか?

みんなオープンでフレンドリー。すぐ友達になれそうな雰囲気で接してくださいますよね。なかでも一番長くレッスンを受けてきたのはRon先生。次から次へとジョークが飛び出して、レッスン中は笑いっぱなしです。以前、発音とイントネーションを学びたいとRon先生にお話ししたら、英語で書かれた短い童話を探してきて、それを教材に教えてくださいました。この時に学んだイントネーションが、ずっと役に立っています。そのおかげで「あなたのイントネーションは自然ですね」ってほかの講師の方々にも言われます。

英語を使って個人で楽しむヨーロッパ旅行

最初は合唱団の演奏旅行で行っていました。そのうち個人でプランを立てて行くようになったんですが、英語が少しでもできなければ、そうしようとは思わなかったかもしれませんね。今では、メールや電話で、列車もホテルも英語を使って全部予約します。70日間の旅の時は、プラン、手配を自分でして、行きたいところ、見たいところを全部回りました。

———ヨーロッパでお気に入りの国はありますか?

私も夫も、チェコが大好きなんです。チェコだけで何十回も行っています。
チェコは1990年ぐらいから行き始めたんですが、そのころは英語が全然通じませんでした。今では、プラハなら英語が通じますよ。ドイツなどほかの国でも、大都市なら英語が通じます。
プラハはとても古くて美しい街で、パリのような都会的に洗練された美しさとはまた違う、民族っぽい雰囲気の残った中世の街という感じ。私たちは絵が好きなので画廊をよく覗くんですけど、1990年当時は、ロシアの作家のものがたくさん置かれているなど、ロシアの影響も感じられる街でした。
また6月に合唱団の演奏旅行で、チェコに行きます。ドヴォルザークホールでバッハを歌うんですよ。著名な指揮者の方について合唱ができるので、とっても楽しみです。空き時間にはお気に入りの街歩きをしようと思っています。

英語・歌・旅、「好き」が原点

——— 合唱も英語も長く続けられていらっしゃるのですね!もともと意思がお強いのですか?

これは意思じゃなくて、欲求なんです。「好き」という気持ちが原点。やりたいから、どうやってでも時間を見つけています。レアジョブ英会話のレッスンは早朝から夜中までやっているので、必ず一日のどこかで時間が取れるというのが、続けられる大きなポイントかもしれません。

——— 矢澤さんにとっての英語とはなんでしょうか?

私、英語が話せるようになりたいというよりも、英語を学ぶことによって自分の世界が広がるのが楽しみなんですよ。たくさんの人とコミュニケーションしたり、英語で書かれたインターネットサイトや、本を読んだりしたいんです。英語は、コミュニケーションの道具として本当に便利です。旅に出かける時も、今までは日本の出版社から出ているガイドブックを利用してきたのですが、最近は『Lonely Planet』も使っています。英語なんですが、日本の出版社が日本人向けに作っている本とは、視点が違っていてとても面白いです。
もっともっと勉強して、今以上に知らない世界を知りたいですね。

-ありがとうございました。

矢澤さんのお話をお伺いしているうちに、その若さが矢澤さんの好奇心や勉学心、そして自信からあふれて出ていることに気づきました。仕事をしながらの子育てや介護がどんなに大変でも、それが好きなことをあきらめる理由には決してならないことを、自らの行動で示されている矢澤さんこそまさに若い働く女性のロールモデルですね。

 

 

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