2017.04.7

目標を失った私を救ってくれたのが英語だった

継続のポイントは完璧主義をやめること

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塚本いずみさん
大学事務

「6年間勉強してきた司法試験を諦めると決めたときは、まるで長く付き合った人と別れた後のように、心に大きな穴が開いていました」と語る塚本いずみさん。違うキャリアを探さなければと考える中で、塚本さんは英語学習を始めようと決めました。英語を学んだおかげで、ご両親のビジネスの海外展開を支援できるようにもなったという塚本さんの英語学習法と継続に必要な心がけを伺いました。

司法試験に挫折して傷心 切り替えるために英語学習をスタート

大学卒業後は、司法試験勉強の毎日でした。6年間勉強を続けるも、狭き門のためなかなか合格できずにいました。30歳になったとき、結婚するタイミングで司法試験は諦めることに。試験に合格した主人の弁護士業務のサポートや、新しく事務所を立ち上げる弁護士の友人の手伝いをしていました。しかし、何年も目標を持って勉強してきたことを簡単に手放せるわけもなく、まるで長く付き合って来た人と別れたときのように心にはポッカリと穴が開いていました。

次は何をしようか、キャリアはどうしようかと考えているときに、浮かんだのが英語でした。英語は学生時代から好きな科目。大学時代は政治学を専攻し、有権者の行動研究をしていたのですが、英語の文献も参考に読んでいました。
英語の勉強を始めてみようかと思った当時は、ちょうど新婚旅行の計画を立て始めた時期だったので、ツアーではなく自分ですべて手配して旅行をすることで英語を身に付けようと決めました。司法試験に受からなかった心の穴を埋めるためにも、目の前の予定と、自分がこれから学んでいく英語を、必死で結び付けたかったのだと思います。
そう決めてまずは英会話スクールのGabaに通いました。通っていたのは2ヶ月程度でしたが、海外ホテルの予約の取り方など新婚旅行で必要になるであろう実用的な英会話を学ぶことができました。

「英語学習が何に活きるのだろう」悶々とした気持ちを救ったアウトプットの機会


大好きなモルディヴにて、英会話の実践として話しかけたイスラエルの方と

新婚旅行から帰ってきて、イングリッシュタウンとレアジョブ英会話を始めました。イングリッシュタウンのいいところは、グループレッスンが受けられるため、海外留学をしているような気分が味わえるところ。一方で、自分からどんどん発言できる積極性や基礎力が無いと、発言できずに時間が過ぎてしまいまいなかなか力が付きません。そのため、スピーキングスキルは、講師と1対1で話せるレアジョブ英会話を使って鍛えるなど、両方を使い分けていました。当時は、専業主婦。毎日、朝9時からレッスンを受けて、BBCニュースを聞きながら掃除や洗濯をして、夕方またレッスンを受けるといった繰り返しでした。また、新婚旅行でモルディブに行って、中東の法政治や文化に興味を持ったことから、海外の有名大学の講義をオンラインで受講できる「coursera」というサービスで英語の授業を受講していました。

ただ、これだけ英語を学んでも、この先どのように使うのかが漠然としていて、目的も無しにお金を掛けてただただ学んでいるだけではいけないと悶々と考えていました。そう思いつつも毎日の英語学習を続けて数年経った頃、大阪にナレッジサロンがオープンしました。クリエイターや大学教授が集まる会員制のサロンなのですが、「ここに行けば英語を使う機会が増えるかも」と直感で申し込みました。そこで知り会った航空関連会社にお勤めの方から「今度シンガポールからお客様が来るからアシスタントをお願いできないか」と依頼されるなど、さまざまな出会いがありました。ナレッジサロンで英語を使って交流が広がったことが楽しくて、意を決して派遣会社に登録。英語を使える仕事を探していたところ、国立大学で働くことが決まりました。


シンガポール、マレーシア、台湾の仕事仲間と

学んだ英語で両親のビジネスの国際展開を支援

働きながら英語の勉強を継続していた2016年の10月、父親が経営している会社が、海外の電気設備機器の代理店になることが決まりました。代理店契約にあたって、フィンランドへ説明を聞きに行くことになり、父親から英語での契約書締結のサポートと、通訳としての現地同行を依頼されたため、5日間フィンランドに行きました。電気機器関係の専門的な単語はなかなか難しかったのですが、雑談や食事中の場を繋ぐ会話はうまく盛り上げることができて、先方にも喜んでいただきました。これは、レアジョブ英会話で先生とアイスブレークのために行うちょっとした会話の積み重ねが役に立ちました。

一方で母親は、カフェを開きつつ、東日本大震災以降ボランティア活動をしています。不要になった着物をリサイクルして、着物の生地を使ってリメイク品を作る活動で、震災で仕事を失った方に手伝ってもらっているのです。「復興ムードも消えつつあってなかなか売上が上がらない」と母親が悩んでいたので、「北欧で販売するのはどうか」と私は提案しました。このアイデアは、父のフィンランド出張に同行したときに思い付いたものですが、元はといえば以前レアジョブの先生からいただいたアドバイスにヒントがありました。以前母親のボランティアのことを紹介したときに、「リメイクしなくても、着物の生地をそのまま欲しいという方は外国にたくさんいるはず。一度販売してみては?」と言われたことがあったのです。北欧で販売するというアイデアには母親も賛成してくれたので、今準備を進めています。両親から事業への意見やアドバイスを求められることも多いのですが、レアジョブで得た知識や、身に付けた英語を活かした提案ができることが多く、嬉しいです。今後は、日々のお仕事で英語を使いつつ、引き続き両親のビジネスの海外展開のサポートをできればと思っています。


仕事で知り合った国連勤務の方に会いにNYへ一人旅

「完璧を目指さなくていい」と考えられれば学習が継続しやすい

私は、長年目標にしていた司法試験合格を諦めてしまった分、次に取り組むと決めた英語は絶対に諦めないと決めていたので、ここまで継続してこられたのだと思います。もうひとつ、継続に必要なのはある程度の適当さではないでしょうか。私も最初はレッスン前後の予習・復習を欠かさず、ノートにぎっしりメモを取りながら勉強していました。しかし、完璧にしなきゃと思ってしまうと、途中でレッスンに付いていけなくなったときに、向いてないかもしれないと思ったり、エンジンがプツンと切れてしまったりするのです。

そのため、私も数年前からは、あえて予習や復習をせず、受講をしています。もちろん、ドキドキひやひやしながらの受講になりますが、そういった感覚を持っているときの方が、必死でコミュニケーションをする分、学習効果が高いと感じています。例えるなら、海外旅行に行ったときのような感覚ですね。わからないことがあったときも、後で調べようと思うのではなく、レッスン中に先生にたくさん質問することで解決しています。たとえば、わからない単語があったときは「画像で説明してほしい」とリクエストすることもあります。そのようにこちらから要望を伝えていくことで、先生も「どのような伝え方をすればこの生徒は理解してくれるだろう」と考えて、わかりやすく噛み砕いて教えてくださるのです。
目標を見失いどん底だった自分を救い、可能性を広げてくれたのが英語なので、これからも学習を続けて、英語を使って貢献できることを増やしていきたいです。

——ありがとうございました。
英語を媒体として未来が大きく広がった塚本さん。明るいお人柄も手伝って、色々な方との縁も広がり、それは人生の広がりにもつながっています。着物の海外展開が本格始動したら、またお話を伺わせてくださいね。

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