2017.04.5

子どもに誇れる母になるため英語を学ぶ

教育・研究の国際化の変化により英語力が必須化

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稲垣美佐子さん
金沢大学 助教

文部科学省が2014(平成26)年に、日本の大学の国際競争力向上や、グローバルに活躍できる人材の育成を目指すことを目的に創設した「スーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業」。今回の「WHY ENGLISH」では、その「「グローバル化牽引型」に指定された金沢大学で、医薬保健研究域保健学系・臨床実践看護学講座の助教をされ、現在は二人目のお子様の育休中という稲垣(臺)美佐子さんにお話を伺いました。二人目のお子さんの育休中という稲垣さんにお話を伺いました。

職場の国際化と海外との協同研究のために必要な英語力

現在、どのようなお仕事をなさっているのか教えてくださいますか。
研究の専門は、傷のある人を看護する「創傷看護学」です。特に、リンパ浮腫という乳がんや子宮がんの手術後に起こる合併症の一つであるリンパ浮腫について、看護師の視点で研究しています。患者さんのニーズに即した医療器具の開発や、イギリスのノッティンガム大学との共同疫学研究を行っています。

定期的に行う研究ゼミでは、英語でプレゼンテーションやディスカッションを行い、国際学会での発表や国際学術雑誌への論文発表など、英語は必須です。教育の専門は成人看護学で、特に、外科に関する講義や演習、実習の指導を行っています。

英会話学習を始めようと思われたのは、お仕事に必要だったということでしょうか?
はい。金沢大学が「グローバル化牽引型」に指定され、」、留学生や海外での経験を積んだ教員を増やしたり、英語での授業の割合を高めたりすることになって、英語力の向上が必須になったためです。

また、私自身が国外から研究者を招聘したり、海外で研究発表をすることも増えたため、語学力、とくにビジネス英語を磨きたいと思っています。

子育てをされている中で、英語を勉強する時間を捻出するのは大変ではないですか?
現在は、5歳と7か月の2人の子どもがいるので、どこかにレッスンに通うという時間を捻出することは難しいです。そんな中で、いろいろ調べているうちにレアジョブ英会話にたどり着きました。いつでもどこでも、パソコンがあれば学ぶことができ、5分前まで予約ができるというところが一番の魅力ですね。曜日や時間に制約がないので、夜でも朝でも休日でも、「やろう」と思ったときにすぐ予約してレッスンを受けられるので、私にはぴったりでした。

レアジョブ英会話のレッスンの様子を教えてください。
25分という限られた時間のなかで、効率的にビジネス英語を学ぶために、的確に間違いを指摘してくれる講師を選んでブックマークしています。発音の間違いなどを細かく手早くSkypeのメモに残してくれますし、質問への回答も丁寧で、早く終われば次の教材に進むこともありますね。

レッスン中には、娘がモニターをのぞきにくることもしばしばです。娘を抱っこし、息子をおんぶしながら受講することもあり、賑やかな受講時間となっても講師の方々が上手にレッスンをすすめてくださいます。

子どもに誇れる母親になるための努力は惜しまない

稲垣さんにとって、英語学習を続けるモチベーションは何ですか?
4月に復職する予定なのですが、復職後の予定は既に海外での研究発表や出張などの予定が目白押しで、お尻に火がついていてやらざるを得ない、というのが正直なところです。とはいえ、少しでも看護教育・研究の発展に貢献すること、そして子どもたちに誇れる母親でありたい、という二つが私にとっての大きなモチベーションになっています。

キャリア形成と育児の両立は、ときに不安や迷いを感じることもあります。しかし、家族で一致団結しながら、決めたからにはやりきろうと。家族も全力でサポートしてくれていますし、職場の先生たちも温かく応援してくださっているので、この環境に感謝しつつ、できることをできる限りしたいと思っています。

やはり、お子さんの存在は大きいのですね。
そうですね。確かに大変な状況ではありますが、子どもが生まれてからのほうが、仕事の効率は上がったと思います。家に帰って子どもの顔を見ると、オフモードに入ってリラックスしてしまいます。自宅では仕事ができないたちなので、時には朝まで研究室で研究に集中する時間をつくるように工夫しています。

とはいえ、そのような時期にはさびしい思いをさせていることもあると思います。子どもたちと、一緒に過ごせる時間を意識してつくったり、一緒にいられるときには思い切り楽しく遊ぶなど、生活リズムに緩急をつけるようにしています。


イタリアでのInternational society of lymphologyでの発表風景

海外出張で何日も不在になるときは、「子どもたちや、育児や家事を手伝ってくれている夫や家族のために、よい結果をだしてこよう」と、自分にプレッシャーをかけるなど、目標を持つよう意識しています。これまでに国際会議で2回受賞しました。1回目は独身のときでしたが、2回目は娘が生まれた後だったので、娘へのお土産ができたように感じて感慨深かったです。

後から続く女性たちのためにもぜひがんばっていただきたいです。
これから、生涯にわたって、社会になにかお役にたてるように、仕事を続けるつもりです。英語をひとつのツールとして、国内外への情報発信や交流をし、成果を高めていきたいです。そして、子どもたちが大きくなったとき、母としてを誇らしいと思ってくれるように、もっともっと努力をしていこうと思います。

——ありがとうございました。

取材をさせていただいたのが3月。現在は既に復帰をされて、忙しくも充実した毎日をお過ごしだそうです。仕事と子育てを両立しながら、忙しい毎日のなかで時間を作り、英語を学ぶという選択をした稲垣さん。環境が変化し、追いつめられて踏み出した一歩ではあったにせよ、その根幹には「生涯研究者として活躍し、子どもたちに誇れる母親でありたい」という強い思いがありました。

実際にオンライン英会話以外にも、往復2時間の通勤中に英語のCDを聞くなど、「隙間時間」も有効に使って英語に向き合っているといいます。努力を続ける母の姿を見続けたお子さんたちは、きっといつか「お母さんはすごい!」と尊敬の気持ちをもつに違いありません。稲垣さんのこれからの活躍に、大いに期待したいと思います。

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